9月6日のオイコノミアは、

「経済学で考える、人生は運か努力か?」というテーマでした。

 

「運と努力」

とても面白い考え方で生きるヒントになるかも?

 

記事にまとめたので、

見逃した方はチェックしてみてくださいね。

成功は運と努力どっちで決まる?

【運】

人知でははかり知れない身の上の成り行き。

めぐりあわせのこと。

 

進学・就職・昇進・結婚など、

様々な面で感じる運・不運。

 

私たちの人生は運で決まるのか?

はたまた努力で決まるのか?

運を経済学で読み解きました。

ピコ太郎のPPAPの成功は運と努力どっち?

PPAPが爆発的大ヒットしたピコ太郎のプロデューサー、古坂大魔王さんがゲストでした。

 

古坂大魔王さんは、

1973年生まれ、青森県出身です。

 

PPAPは動画投稿サイトで日本人初の第一位獲得、視聴回数は、2億2千万回越えの大ヒットとなりました。

Q:成功に必要なのは運と努力のどっち?

古坂魔王の答え⇒努力

努力は必ず報われると思っている。

 

成功の度合いで地球を征服するのは無理でも、ある程度良い生活が出来るとか、努力した結果が残る。

ただ成功となると中々。。。

PPAPの大ヒットにつながる出来事

PPAPの大ヒットにつながる出来事を、外的要因と内的要因に分けてみると、

 

内的要因:(努力・才能)

・人気番組のギャラで機材を購入(努力)

・自腹で動画制作(努力)

 

外的要因:(運・偶然)

・PPAPが中高生にヒット(運)

⇒動画を作成した時期がたまたま学園祭シーズンだったことと、ワイドショーのネタが不足している時期だった。

・ジャスティンインパクト(運)

ハロー効果

著名人が高い評価をつけると他の人の評価に影響を与える。

これを経済学や社会心理学でハロー効果という。

 

ハロー効果とは、

あるわかりやすい特徴にのみ引きずられ評価がゆがめられること。

 

例えばSNSで口コミ評価の高い店と低い店があるとして、多くの人は高い方を美味しいと思い込むが、本当は低い方が自分の口に合うとしても高い方を美味しいと感じてしまう事がある事を言う。

ハロー効果の効果

①好みの写真を選ぶ実験

4枚の写真の中からどれを部屋に飾りたいかという質問に、選んだ写真(A・B・C・D)の前においてある箱に投票してもらう。

A:中身が見えない箱

B:透明の箱

すると、

 

Aの箱⇒Aはゼロ、B・Cは8人、Dは6人投票。

Bの箱⇒Aが3人、Bが6人、Cが4人、Dが9人でした。

 

これは、中身が見える事で他人の評価が自分の評価に影響したと言う事。

②好きな曲をダウンロードした実験

アメリカの心理学者が作ったサイトに無名のバンドの曲をアップロード。

およそ12000人の被験者を8つのグループに分け、気に入った曲をダウンロードするよう指示。

 

被験者はそれぞれ所属するグループ内で、どの曲がダウンロードされてるか確認可能。

曲の良し悪しだけで決まるのならどの曲も大体同じ数だけダウンロードされるはず。

でも結果は、

 

Aのグループでは1位だった局が他のグループでは40位になるなど、グループごとにばらばらの結果。

 

この実験で明らかになったのは、前の人たちが何をダウンロードしたかという情報を得ると、後の人たちはその情報で判断をしてしまうということ。

 

運を経済学で読み解くのは何故?

世の中の人が、

「成功は努力次第、運は関係ない」と思ってしまうと社会にとってまずいことになる。

 

何故かというと、

所得を低い人を見ると「努力が足りないからだ!」と思われる事になるから。

 

成功した人が「自分が努力したから稼いだ!」と思うと税金が入ってこない。

つまり、成功者が、

「努力の結果成功したんだから、稼いだお金を税金としてたくさん払うのは納得がいかない」と考えてしまい、

⇒社会全体の税収が減ってしまう事になる。

 

税金を払う時に「払いたくない!」と思っても、自分の力だけで成功できたわけじゃない。

運もあると思うと気持ちが安らかに納得して払うことが出来る。

 

経済学では、

運に感謝する人は、税金を払ったり寄付をしやすくなる。

運に感謝すると寄付をしやすくなるのは本当か?

待ちゆく人に聞き込み調査

Q:最近起きた良い出来事は?と質問、

これらの答えを外的・内的要因に分けてもらった上で、

Q:10万円もらったらいくら寄付する?と質問。

・育てていたハイビスカスが咲いた。⇒内的要因(努力)3万円寄付

・ずっと探していた洋服を見つけた時にセールしていた。⇒外的要因(運)5万円寄付

・朝、卵かけご飯の玉子の卵黄が2つだった。⇒外的要因(運)1万円寄付

・大学に入学して初めてのテストで努力して単位が取れた。⇒内的要因(努力)9万円寄付

・息子がおかあさんといっしょの番組に当選した。

12回の応募があるが、2回目で当選した。ラッキー⇒外的要因(運)2万円寄付

・学校でミュージカルを履修していて友だちが増えた事。⇒内的要因(努力)100円寄付

・ライブでど真ん中の席が取れた⇒外的要因(運)10万円寄付

・兵庫から出発する時親が3万円くれた。

いつも親孝行してるので見返りかな?⇒内的要因(努力)8万円寄付

運に感謝で寄付の調査結果

内的要因(努力):12/24人

平均寄付額⇒2万4591円

外的要因(運):12/24人

平均寄付額⇒3万3333円

 

この結果はつまり、

利他的、他人を思いやることが出来るようになったということ。

 

この調査と同じような調査をアメリカで行ったところ、外的要因の方が25%多く寄付したと言う結果になったそう。

 

例えば、

成功した人が「運が良かったからだ」と思えば、

税金や寄付が進み

貧困家庭に生まれ、教育の機会が失われた家庭にも、

富の再分配が行われ、教育の機会が与えられると言う事。

自分は「運が良かった」と思う事で社会全体が良くなると言う事。

成功は運の考え方の注意点!

成功は「運次第」と思ってしまうと、

⇒努力をしなくなってしまう。

 

社会保障を受けている人が抜け出そうと思っていても、「運次第」と思ってしまうと、努力をしなくなってしまうこともあるかもしれない。

 

だからこそ、学校では「成功は努力で決まる」と教えている。

つまり、2つの視点で考える。

・今までの成功については「運が良かった」と考え、

・これから先の成功は「努力で決まる」と考える。

これが経済学の考え方ではないか?ということです。

結論★成功は運のおかげだった★

実際に成功した人のほとんどは、運のおかげだったという経済学の研究結果がありました。

 

参加者が2人のマラソン大会:

実力がある方がほぼ必ず勝つ。

参加者が1千万人のマラソン大会:

トップ争いをする人は限りなく増え実力も僅差になるが、2人の時と比べ、もはや実力だけでは決まらず。

 

体調や天候、追い風かなどの外的要因が優勝できるかどうかに大きく影響する。

つまり競争が厳しくなればなるほど、同じような実力者がたくさんいるのでトップを最後に決めるのは「運」ということ。

経済額の研究結果

実際に研究をしたアメリカ経済学者、1945年・フロリダ生まれの、ロバート・H・フランク教授は、参加者10万人の大規模なトーナメント戦で優勝する確率はどのくらいかを調べました。

 

仮定として、

努力や才能としての実力が98%、運が2%とするなら、もっとも実力がある人が優勝する確率は何%くらいになるか?

 

⇒21.9%に過ぎませんでした。

つまり78.1%の確率で優勝した人は実力が最大の人ではなかったと言う事です。

 

とすると、

ある一つの競技で10連覇する人は、実力が飛びぬけている人か、または、運が凄く良かったのかどちらかと言う事。

 

この事から考えると、

競争する人が少ない社会なら大体実力で決まってきたと言えるが、今の時代のようにインターネットで誰でも競争できるような社会だと、ほぼ同じ実力だったとしても若干の運の差で勝者になれるかどうかが決まると言う事です。

 

ただ、逆の事が起きることが多く、成功しない人は「運が悪い」と思う人が多く、成功した人は「実力だ」と思いがちなんだとか。

 

又吉さんが、

世の中の仕組みを憎しみを持って見てしまうと頑張らずに言い訳っぽくなるので、前向きにとらえたいですね。

と結びました。

 

成功者のほとんどが運のおかげだったと言う研究結果、注意事項にもあったように、運のおかげと思って努力をしないと当然成功には結びつかずです。

 

努力と運+前向きな思考を意識したいと思います♪