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2016年9月27日放送、
たけしの健康エンターテイメント

「痛み&ベストドクター」の中から、
番組後半のベストドクターの情報をまとめています。

泌尿器科、神経内科、呼吸器内科のスーパードクターが登場、必見です!

気が遠くなるほど長文なので、
目次から拾い読みできますよ♪

前半、痛みのスペシャリストの記事は、こちらです↓
たけし健康 痛みのスペシャリスト”痛みセンター”とは?

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目次

ベストドクターって何?

ベストドクターは、
ヨーロッパ、北米、アジアなど世界中の医師へのアンケート調査で選ばれます。

世界中の医師たちが自分や自分の家族が病気になったと想定して、

すべてを託したいと選ばれた名医

それをもとに決められたのがベストドクターです。

全世界の医師、
約920万人のうち、

ベストドクターに選ばれているのは、わずか0.5%。

日本でも約30万人の医師のうち、
ベストドクターは、2%という狭き門なのです。

番組では、
そんな名医中の名医に選ばれた2016年最新のベストドクターを症例とともに、紹介しています。

症例1:10年間薬を飲み続けても治らない残尿感

滋賀県 東近江市 上島美智子さん(63歳)

10年前の事、

山歩きに夫婦二人で出かけた時のこと、
山登りの休憩所でトイレへ。

用を足し、戻ろうとした時にふと感じた残尿感

出し切ってない気がして再びトイレへ戻るも残尿感が消えず。

1時間後、
再びトイレへ向かって用を足したが、
再び残尿感を感じ、トイレへ戻る事に。

でも、下腹部に力を入れても尿は出ず。
加齢のせいと自分を納得させて。

ある日、
毎年受けている健康診断の結果が届き、

尿検査で初めて異常が発見された。

慌てて近所の内科へ

尿に白血球が増えており、
残尿感もあったため膀胱炎と診断された。

膀胱炎とは?

膀胱に細菌が入る事で炎症が起き、排尿時の痛みや残尿感などが出る病
・炎症が尿道で広がると、排尿時に痛みが出る。
・炎症が膀胱の中で広がると、尿意をつかさどる神経を誤作動させ、残尿感を引き起こす。

上島さんは炎症が膀胱の中で細菌が広がり、

残尿感が出たと考えられたため、
5日分の抗生物質を処方された。

すると、日常化していた残尿感は嘘のように消えて一安心。

1ヶ月後、用を足した後、再びあの残尿感が。

そこで、
泌尿器専門の病院で徹底的に調べてもらう事に。

・膀胱炎の有無
・超音波エコー検査で腎臓などに異常がないか、膀胱以外も検査

結果、
腎臓や膀胱に問題はなかったが、

尿に炎症反応が出ているため、
再び膀胱炎の診断が。

加齢により、
免疫力が低下するため、

膀胱炎を繰り返してしまうのは珍しくない事。

なるべく清潔にして、
バイ菌が入らないように。

トイレットペーパーが尿道につかないようにするなどの対処をしていきましょう、とアドバイスを受けた。

再び、抗生物質を飲み、
飲んだときは症状が治まるものの、

1ヶ月ほどすると再び膀胱炎になり、
その度に抗生物質を飲むというイタチごっこ状態に。

原因がわからないままに薬を飲み続けるしかなく。

5年後、憂鬱な膀胱炎を繰り返していたある日

用を足していると、
尿道に針で刺されたようなチクッとした痛みを感じ、

何故か薬を飲んでも一向に効かなくなってしまい、

そればかりか痛みだけでなく、
残尿感も以前より強く感じるようになってしまった。

不安になり、
膀胱炎以外の病気を疑い、

いつしか泌尿器科以外の診療科のドクターショッピングを繰り返すように。

内科、婦人科、精神科など通うもどこの科でも特に問題無し。

結局、泌尿器科で抗生物質を処方してもらう、薬漬けの日々を10年間も続けてきた

ある日、薬を処方してもらうために、
総合病院へ行くと診察が午前だったことを聞かされ、

いつもとは違うドクターの診察を受ける事に。

この頃、
上島さんは病による憔悴から注意が散漫になることが多くなっていた。

ついに病の正体がわかるきっかけが!

この時診察を受けたのは、
県内の大学病院から派遣された非常勤の医師。

事細かに今までの経緯を聞き取った医師は、

「これだけ調べてもわからないということは、
何か特殊な原因なのかもしれない。

よければうちの大学で詳しく調べてみませんか?
泌尿器科のチームには、世界的なドクターもいますから」

「是非よろしくお願いします!」

泌尿器科チームの世界的ドクターとは?

滋賀県大津市 滋賀医科大学医学部付属病院
泌尿器科を率いるリーダー 河内明宏先生です。

30代の頃から厚生労働省の研究グループに参加、

前立腺や腎臓、尿トラブルなど様々な泌尿器科の診療ガイドラインを作成し、

日本泌尿器科学会の第一人者として活躍してきました。

こうした数々の功績が認められ、2014年から2期連続でベストドクターに選出。

河内先生の特徴は、
自ら超音波エコーを使い、患者さんの体を調べあげる事。

通常は、
一般的な超音波エコー検査は、

検査技師や看護師が扱う事が多いが、
先生は医師としては珍しく自ら検査を行い、

今まで1万人以上の患者さんの不調を見つけ出してきました。

超音波エコーのスペシャリスト、河内先生

そして、河内先生の診察

先生が大事にしているのは、
先入観を持っていない初診。

症状や今までの経緯を徹底的に洗い出し、病の本当の原因に迫る
第一印象は、典型的な膀胱炎の症状

エコー検査で、
膀胱、腎臓、尿管など身体の内部を徹底的に検査。

・腎臓に炎症や結石が出来ると膀胱炎を引き起こすことがあるが異常なし。

・わずか直径1㎜の見えずらい尿管を探るが異常なし

・膀胱を探るも異常なし

再度問診
Q:排尿時の痛み以外に変わった事は?

いえ、特に。。。一瞬口ごもった事を先生は見逃さなかった。

「オシッコの事は恥ずかしいかもしれませんが、出来るだけ隠さず正直に言ってください」

すると、
「実はオシッコをする時、おならのようなガスが出る事があるんです」

今まで一度も医師に話をしたことが無かった。

通常、膀胱炎では排尿中に膀胱からガスが出る事はほとんどない。

やはり何かが膀胱にある。

今度は膀胱にしっかりと尿をためてもらってから、再度超音波エコー検査を。

すると、膀胱の中にわずか数ミリの小さな点を発見。

今度は体を横にしてみると、
数ミリの小さな点が一斉に動き出した。

これは膀胱の中を浮遊する粒状の異物だった。

今度は実際に膀胱の中を見る膀胱鏡を使っての検査に。

すると膀胱の中に小さな浮遊物が漂い、濁っていた。
(通常は膀胱の中は、鮮明で視界が開けている)

これはいったい何なのか。

今度は大腸のCTを撮る事に。
すると、ついに病が判明!

”大腸憩室炎”だった。

大腸憩室炎とは、
腸壁の一部が袋状に飛び出して便などが詰まって炎症が起きる病。

推定患者は約230万人。

便秘の人や、
服圧が弱まる高齢者に多く発症し、

さほど珍しくない病。

しかし、上島さんの場合、
憩室炎が起きた位置が極めて稀な場所だった。

憩室炎の1万件に1件あるか無いかという非常に珍しいケース。

炎症が起きていたのは、
膀胱と隣り合ったS状結腸のある一部分。

そのため、炎症が大腸の内側から外側へと広がり、

やがて大腸と膀胱が癒着
その癒着から穴が開き、

つながってしまい、
結果便が膀胱へ漏れていました。

また、尿道から出ていたガスは本来大腸から排出されるはずだったものが尿とともに排出。

便が絶え間なく膀胱に入ってくるために、

薬を飲み続けても膀胱炎が繰り返されていました。

もし、このまま放置していたら、

大腸や膀胱が壊死し、
命の危険を招く可能性があったのです。

手遅れになる寸前で、
河内先生らの手術によって、

膀胱と大腸の癒着を切除し、
一命を取り留めることが出来ました。

現在病院で療養しながら、
回復へと向かっているそうです。

まだまだ続きます。

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40代以上に多い、尿トラブルとは?

尿トラブルの統計

1位 夜間頻尿 4482万人
2位 昼間頻尿 3317万人
3位 尿の勢いが低下 1745万人
4位 残尿感 1167万人
5位 急に尿意が起きる 909万人

一番患者さんが困っているのは、
夜間頻尿なのだとか。

昼間は頻尿ではないが、
夜だけ頻尿と言う人が多いそうだ。

特に夜起きると転んで骨折したり、

夜間頻尿の人はそうでない人よりも生存率が低いと言う報告も。

夜間頻尿の定義とは?

夜中に一度くらいトイレに起きてしまう人は多いと思いますが、

夜中に一度でも起きたら夜間頻尿となるそうです。

夜だけ頻尿の原因とは?

一番の原因は水分の取りすぎ。

お茶やコーヒー、アルコールなどを多く夜に飲み過ぎする事が原因になるそうです。

ですが、
”足のむくみ”もまた原因となるそうです。

誰しも日中過ごしていると、
重力の関係で足に血液が溜まりやすくなる事に加え、

加齢とともに、
心臓から血液を押し出す力が低下、

足の筋力が衰えて足から心臓へ血液を戻す力も低下、

そして、足に溜まった血液から水分が染み出してしまうことが、

”足のむくみ”の主な原因となるそうです。

そして、夜になって体を横にする事で身体が水平になり、

足の方から血液が心臓へ帰ってくることになります。

心臓の右心房には水分を感知するセンサーがあり、

心臓に水分が溜まりすぎると良くない事から、

今度は血液から水分をたくさん出すように指示を出し、

腎臓で大量の尿が作られることになるそうです。

このタイプの夜間頻尿を改善するには、
「足のむくみをとること」

足のむくみ改善法とは?

1.足首から膝へのマッサージ
(方向を間違えないで!)

2.夕方のウォーキング
ふくらはぎを動かす運動をすると、

筋肉が動き、
血管が拡張と収縮を繰り返し、
ポンプの働きをしてくれる。

夕方にこれを行うと、
寝る前までにオシッコが出て、

夜間頻尿にはならずに済む。

私は逆流性食道炎の症状がある時に、
ベッドの角度を上げて寝てますが、

そうすると一度もトイレに起きる事が無いので、

朝になっても足のむくみが残ってます。

なるほど納得です!

症例2:唾を飲み込むだけで走る耳の激痛とは?

福島県東白川郡 渡辺優子さん(48歳)

渡辺さんの症状は、鉄の細い棒を何百本も束ねたような、

下が尖って熱くなっているものを耳と口から入れて、

ズキンズキンとされたような感じがずっと続くと言うもの。

1分ごとに30秒の痛み、
その度に耳の裏をギュっと押さえて耐えるだけ。

当時の激痛を物語るメモには、
壮絶な苦しみにあえぐ魂の叫びが綴られていました。

結婚して間もなく、
ご主人と死に別れ、

以来女手一つで一人娘を育ててきた渡辺さん。

近くに住む母親と一緒に子供の成長を楽しみにしてきました。

最初の異変は、8年前、2008年2月の朝のこと、

子供をせかすために声を張った瞬間、
のどに軽い痛みが。

その日の午後
水を飲んだときにのどにあの痛みが、朝よりも強く。

それ以降もチクチクしたのどの痛みは度々起こるように。
その都度、喉の薬で対処。

1ヶ月後
くしゃみをした瞬間に、左耳の奥を激しい痛みが!

それは、
まるで何十本もの熱い鉄の針で、
耳の奥を刺されたような痛み

が、
それは15秒ほどで落ち着き、
・・・
安心したのもつかの間、

つばを飲み込んだとたん、
再び激痛が!

一晩、繰り返し襲うのどの痛みに耐え続けた渡辺さんは、

もはやしゃべる事も苦痛になり、
筆談で母に娘を預け、

近所の耳鼻科へ。

耳と喉を調べたが何の異常もなく、
もしかしたら、

「帯状疱疹」かもしれない。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹とは、
水疱瘡のウイルス、ヘルペスウイルスが何らかの原因で暴走を開始、皮膚の表面に帯状の炎症を引き起こす病。

主な原因は、
ストレスや風邪などの免疫力の低下と言われ、

時として激痛を引き起こす注意が必要な病。

薬を処方されたが。。。

この病気の初期には、
帯状の炎症が起こらない事があるため、

医師はこの可能性を疑ったのだ。

痛み止めと抗ウイルス剤を処方され、様子を見る事に。

が、
薬で痛みを止める事は出来ず、

痛みの周期も段々と短くなり、
寝ていても1分毎に痛みが襲ってくるように。

寝る事も、食べる事も、動く事も、唾をのむことも出来ずに。

唯一出来たのは辛さを書き溜めることだけ。
死にたい、痛い、助けて!

症状から解放されたい一心で辛さを書き溜めていった渡辺さん。

最愛の娘にもつらく当たってしまうように。

やがて、様々な診療科を巡るように

皮膚科、内科でも膠原病などを調べたが原因は不明。。。

最後に受診した脳神経外科で、
MRI検査を受けたものの異常なし。

そこで、
神経性の痛みかもしれないのでと、強い痛み止めを処方され、

家に帰るのを待ち切れず、
病院を出るとすぐに薬を飲みました。

すると、何と、痛み止めが効いたのです。

何もやる気が起きず。。。

しかし、
痛みは治まったものの全くやる気が起きず、

酷い倦怠感が襲ったのです。

娘の入学式、
待ちに待った日だと言うのに、

心から喜んであげることが出来ない自分が情けなかった渡辺さん。

その後、
再び脳神経外科へ薬をもらいにいき、

倦怠感を訴えると、血液検査をすることに。。。

痛み止めが飲めない!

血液検査の結果わかったのは、
薬のせいで肝機能が大幅に低下していて、

このまま薬を飲み続けてしまうと、
命の危険があるということでした。

「薬が効いたって事は、
神経の病気である事がわかったと言う事では!?」

薬が飲めないと再びあの痛みに襲われてしまう渡辺さんは必死に訴えました。

すると、医師は、
「脳神経疾患専門の良い病院があるからそこで診てもらえばわかるかもしれません」

脳神経疾患専門のスーパードクターとは?

福島県郡山市にある脳神経疾患研究所 付属 総合南東北病院の

神経科学研究所 所長・神経内科の山本梯司先生です。

山本先生のいる神経内科とは、
足の先から脳の隅々まで全身に張り巡らされている神経の病を見つける事をメインとしている診療科です。

実は、神経はCT、MRI、レントゲンなどの画像にほとんど映らないため、

病があっても画像だけでは診断が難しく、

様々な道具を使い、
そこに潜む病をあぶりだしていくそうです。

山本先生は、
何と8期連続でベストドクターに選出されており、

山本先生が使う道具は他の医師とは一線をかくし、すべて特別仕立てのもの。

肌身離さずバッグに入れている道具は、20種類。

音叉(3種類)ハンマー(2種類)紅白の縞模様のタオル、硬貨など多種多様。

通常神経内科医が使うのは10種類程度と言われているので、山本先生が使う道具がいかに多いかわかります。

山本先生は渡辺さんの痛みをどう診断する?

問診:
先生が狙いを定めたのは、脳の神経の異常。

脳には、全部で12の神経と、
その神経が集まっている脳幹があります。

これらの神経と脳幹に異常がないか手探りで調べます。

「臭いがわかりづらいことは?」
「首をうごかしづらいことは?」
「顔の表情がこわばることは?」

など、まずは問診で神経の異常が現れやすい症状の聞き取りを行いました。

そして、
青い部分の神経には異常がない事がわかり、

目:視神経 動眼神経 滑車神経 外転神経
鼻:嗅神経
耳:内耳神経
舌:舌下神経 舌咽神経
顔:三叉神経 顔面神経
喉:迷走神経
首:副神経
脳:脳幹

残る赤い部分の神経の異常を調べるために、

20種類の道具を使い、
神経の異常をあぶりだしていきます。

脳幹のチェック
脳幹とは、脳から全身に張り巡らされた神経の通り道。

脳幹に異常があれば手足に何らかの異常が起きる事が多い。

・小さな針を使って、手に痛みを感じるかチェック。
→異常なし

・硬貨を当てるテスト
目をつぶって硬貨を握り、
何円の硬貨かあてる検査

指先の繊細な識別感覚を見るテスト。
異常があると何円硬貨の判別が出来なくなる→異常なし

・ハンマー
手足の反射神経をチェック→異常なし

脳幹は異常なしが判明したので、
残るは4つの神経のみ

目の神経のチェック
・タオルを使ったテスト

紅白の縞模様のタオルを使い、
目の神経4つをチェック→異常なし

耳の神経のチェック
・音叉を使ったテスト

音叉の発する音で耳の神経の異常をチェック。
音が聞こえれば異常なし→両耳とも異常なし

三叉神経のチェック
・ティッシュで作ったこよりでテスト

三叉神経は、
温度や痛みを脳に伝える比較的太い神経で顔面を覆っているため障害が起きやすい。

先生が動かす左手の動きを目で追ってもらい、反対の手でこよりを目に近づけるテスト。

三叉神経で一番敏感に反応が出るのが瞼の動き、動きが遅かったり、閉じなかったりすると異常が疑われる。

両瞼ともに素早く反応し、閉じた。
異常なし

・舌咽神経
舌咽神経は、
舌の根元の味覚などを感じる神経で、

1㎜に満たないほど細く障害を起こすことは非常に稀。

残るは舌咽神経だけだが、
山本先生の45年間に及ぶキャリアの中でも舌咽神経に異常が発生したケースに出会う事は稀。

そこで頭部のMRIを撮る事に。

ついに病の正体が明らかに!

MRIは以前も撮ったが、
画像に移らない神経ではなくその神経のすぐ側にあるあるものに注目しました。

あるものとは、
舌咽神経の横を通る血管でした。

そして、その血管の一方だけが太くなっていたのです。

病名:舌咽神経痛とは?

舌咽神経痛とは、

加齢で起こる動脈硬化が、
あろうことか1㎜にも満たない舌咽神経の横で発生。

太くなった血管が舌咽神経を圧迫し激痛を引き起こす病です。

渡辺さんの場合も、
舌咽神経の横の片方の血管が太くなっていたことが原因で、

焼けた針に刺された激痛が起こっていたのです。

その後、
血管と神経を離す手術を受けて激痛から解放された渡辺さん。

75歳の今でも現役ドクターの山本先生

山本先生が心掛けているのが、
患者さんに触れてみる中で、

患者さんの訴えが自分の所見と合うかどうか。

やはり全身をしっかり診るということにつきる。

75歳になった今でも現役ドクターとして痛みに悩む患者さんの身体に触れ続けているそうです。

症例3:薬の効かない原因不明の呼吸困難

石川県金沢市 京谷麗子さん(77歳)の症例

いつ誰の身に起きてもおかしくないことが発端でした。

2014年の6月
当時京谷さんは、共働き夫婦と2人の孫娘との5人暮らし。

70歳を過ぎても大きな病をしたことなく、

5人分の家事を一手に引き受け、
元気いっぱいの日々を過ごしていました。

症状1
昼間、風邪をひいた時のようなのどの痛みと咳
でも熱は平熱

夜になり、眠っていると、突然経験した事の無いような激しい咳が!

近所の内科を受診
喉が腫れていたので、風と診断を受けて2週間分の薬を処方され、

5日目
一向に薬が効く気配もなく、
毎晩激しい咳に襲われ、

眠れぬ夜を過ごしてました。

薬を飲み終えた2週間後の夜
突如何かに喉の奥をふさがれてしまったかのように息が吸えない事態に!

何とか助けを求めようと部屋の外へはい出たが、死を意識した瞬間だった。

家族が気が付いて救急車で搬送され、3時間後、

救急処置を受け、呼吸も安定、一命を取り留めた。

検査によって浮かびあがた病とは?

後日行われた様々な検査によって病魔の姿が浮かび上がってきました。

何と京谷さんは自分では今まで知らなかったが、

元々喘息を持っていた事を医師から告げられたのです。

あまり症状が出ない喘息は、
風邪をひいた時などに一気に症状が悪化する事があり、

京谷さんの場合もそのケースだったという診断でした。

喘息とは?

喘息とは、
呼吸の通り道である気管や気管支が何らかの原因で異常に収縮してしまう病のこと。

その結果、
咳や呼吸困難など様々な発作症状が起き、

程度によっては死に至る注意する病だと言う事です。

タイプ1:
花粉やほこりへのアレルギー反応で気管が収縮するタイプ。

一般的な喘息患者さんは多くはこのアトピー性喘息と言われている。

タイプ2:
気管が収縮する原因がはっきりしない非アトピー性喘息

京谷さんの場合も、
風邪で喘息が悪化したと見られるものの、

複数の検査を行っても発作の原因が特定されず、

根本的な原因のわからない非アトピー性喘息と診断されました。

今後は、
いくつかの薬を試しながら、

病と付き合っていくしかないと告げられ、不安のどん底に。

再びあの喘息発作が!

薬を飲んでいるにもかかわらず、
あの喘息発作が再び襲ってきたのです。

水を飲み、じっとしていると発作が治まってくるものの、

食事中もシャワーを浴びている時も容赦なく起こり、

ふだんのくらしのあらゆる場面で発作が起こるように。

京谷さんにできるのは、
効かないとわかっていても薬を飲み続ける事と、

喘息が起こらないようにとただじっとしている事だけ。

わずか数週間前の元気だったころの京谷さんとは別人。

身も心も限界が近づいてました。

ついにベストドクターに出会う転機が!

ある日訪ねてきたのは、
定期的に先祖の供養をお願いしている50年来の付き合いのご住職。

京谷さんは、
住職に喘息発作の事、呼吸困難でいつ死ぬかわからない事など、堰を切ったように打ち明けました。

すると住職の兄がベストドクターだったのです。

呼吸器内科のベストドクターとは?

呼吸器内科のベストドクター、木田厚瑞先生は、

石川県の小さなお寺に生まれ育ち、
幼いころから天才と呼ばれ、

やがて医学の道へ。

そして彼を知る人からは、
金沢の星とまで呼ばれる存在でした。

日本有数の呼吸器専門クリニック、
千代田区 日本医科大学 呼吸ケアクリニック

ここが木田先生の仕事場です。

呼吸器内科のベストドクターを支える大切なものとは?

先生はこのクリニックの所長であると同時に、

70歳を超えた今でも現役ドクターです。

救ってきた患者さんはのべ20万人以上にも。

そんな木田先生の診療を支えてくれる大切な物があります。

それは大量のメモ帳です。

30年前から書き綴ってきた診療の記録で、

そこに書かれているのは、
珍しい患者さんや珍しい病気、

見つけたこと、注意したい事などを書いているのだとか。

例えば、
80歳の患者さんで余命数年と言われた肺がん患者さんが10年以上生き延びた症例、

がんの研究に大きな影響を与えたと言います。

また、
急激な呼吸機能低下に軽度の認知症による薬の飲み忘れがあったと言う症例など、

日々の診察で得た生きた情報をすべてメモに残し記憶に留めることで、

多くの患者さんを救い続けているのです。

このたゆまぬ努力こそベストドクターたるゆえんなのかもしれません。

木田先生の診察とは?

問診:
これまでの症状・治療の経緯を詳しく確認。

初見では、
典型的な喘息の症状だが、

いくら何でも薬が効いてなさすぎる。

先生が想定した5つの原因を問診で絞り込み

1.鼻炎系の原因
鼻水が気管に入り喘息症状をもたらすことがある。

先生:鼻水が鼻の奥に入っていくような事は?
京谷さん:ない。

2.逆流性食道炎が原因
逆流した胃酸が気管に入り込み、
喘息症状を引き起こすことがある。

先生:食後に胸やけや胃もたれを感じる事は?
京谷さん:ない。

3.心不全が原因
肺に水が溜まり喘息症状を引き起こす。

先生:歩いてて、息切れ・動悸が起こる事は?
京谷さん:特に気にならない。

聴診によって、心臓や肺に異常音がない事を確認。

4.がんやCOPDなど気管・肺の病
3の質問と聴診により、これも除外。

5.薬の副作用の喘息の疑い
高血圧の薬の一部や、
解熱鎮痛剤の一部に含まれる成分には稀に副作用として喘息症状をもたらすことがわかっている。

先生:喘息発作を起こす前に飲んでいた薬はある?
京谷さん:特になし。
先生:湿布薬・塗り薬・座薬は?
京谷さん:特に使ってない

全ての原因が否定された事で今までのあらゆる症例を思い出し始めた木田先生。

メモに書き溜めてきた記憶を頼りに、ある症例にたどり着きました。

ついに判明した喘息の原因とは?

先生:ひょっとして眼下に通ってる?
京谷さん:緑内障のけがあるからと目薬をもらってます。

それだ!目薬が原因だ!

木田先生は、
20年前のある症例にたどり着いたのです。

それは、
緑内障の点眼薬の種類を変更したら、

喘息症状が治まったケースでした。

でも、
その当時はどの程度薬を使ったら喘息症状が出るのかわからなかったため、

?マークをつけて記憶に留めていたのです。

京谷さんが使っていた目薬の注意書きにも、

・喘息患者への投与が禁じられている事
・喘息を持っていない人でも頻度は不明だが喘息発作が起こる可能性がある

これらの事が明記されていました。

その後、
京谷さんは眼科で別の目薬に変更してもらってから、

以前のように元気になりました。

木田先生が教える気を付けるべき症状とは?

1.痰は健康のバロメーター
人間の肺の中で、痰と言うか水分は1日100ccくらい作られます。

痰は汚い、
不潔などというイメージがありますが、

痰を調べるだけで病気の種類や程度などがわかるそうです。

医師にとっては、痰は肺の中の様々な情報が入っている宝物のようなもの!

痰の色で見分ける

・黄色がかった白色の痰→疑う病気は、慢性副鼻腔炎

副鼻腔にたまった膿や鼻水が喉を通り、
気管支に入り、肺の中に入ってしまい、

炎症を起こします。

半透明で薄い色の痰は問題ないが、
慢性副鼻腔炎の痰は黄色がかった色が濃くなって来たら炎症が悪化している証なので要注意。

鼻の症状が無くても出る事があるので注意しましょう!

・半透明でやや緑色の痰→疑う病気は、逆流性食道炎

6人に1人が鳴っている可能性がある病。

胃の入り口が加齢などにより緩むことで胃酸が逆流、

炎症を起こし胸やけなどの症状を起こす病です。

寝ているうちに胃酸が気管の中に入り込み、

炎症を起こし、咳と痰が症状となって出てきます。

朝起きて咳や痰が出て来たら怪しいので要注意。

症状が強い場合は、
消化器内科を受診するようにとの事でした。

最後まで読んで下さった方がいらしたら、大変お疲れさまでした!

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