エナジードリンクを飲む若者が多いそうですが、
近年カフェイン中毒で救急搬送される人が増加しているそうです。

カフェインというとお茶やコーヒー、紅茶くらいしか考えていませんでしたが、
錠剤やドリンク剤から摂取する人が増えいているそうです。

今日9月21日のクローズアップ現代は、
「カフェイン中毒、相次ぐ救急搬送いま何が?」でした。

記事にまとめたので、カフェイン多めに摂取しているな~という方は、
チェックしてみてくださいね。

Sponsored Links

エナジードリンクが大人気!

自動販売機やコンビニ並ぶエナジードリンク、
お洒落なイメージと含まれているカフェインで眠気覚ましにもなり大人気となっています。

早稲田大学には、
”エナジードリンクをこよなく愛するエナジードリンク研究会”なるサークルまで登場。

飲み比べや他の飲み物と混ぜて美味しい飲み方を研究しているんだとか。

また、受験会場のゴミ箱はエナジードリンクの空き容器ばかりという状況だそうです。

国内のエナジードリンクの2016年の売上は505億円!

飲料全体から見るとまだ少ないですが、
2015年比で15%増の右肩上がりです。

エナジードリンク販売会社も、
他の飲み物と混ぜた新しい飲み方を提案。

インスタ映えを狙った効果も進めているということで、
今後も市場を拡大していけると期待しています。

カフェインの錠剤も人気!

エナジードリンクに限らず、
カフェインを効果的に摂取できる錠剤も販売されていて人気だそうです。

愛用者の男性は、
睡眠時間が足りない気がして毎朝服用、必需品といいます。

日本中毒学会の実態調査報告

NHKが確認しただけでも、国内で販売されている数は40種類以上。
多いものでは1缶でカフェインの量が160mg(コーヒーおよそ2杯分)というものも。

こうしたカフェインの過剰摂取による中毒の実態が明らかになりました。

7月、日本中毒学会が全国38の病院を対象に実態調査をしたところ、
カフェイン中毒で救急搬送された患者が5年間で101人いたということがわかりました。

カフェイン中毒の症状は、

・心拍数の増加
・吐き気や意識低下
・心肺停止状など。

心配停止で運ばれた人のうち、3人が亡くなっているとのこと。

搬送された人の平均年齢は25歳。
圧倒的に若い世代が多いのが特徴です。

2012年~2016年までに原因不明で亡くなった人(不自然死)のうち、36人の血液から、
中毒域以上の濃度のカフェインが検出されたということです。

何故中毒を起こすほどカフェインを摂取する人が増えているんでしょうか?

急性カフェイン中毒経験者の女性

急性カフェイン中毒を経験した女性、真中玲さん28歳、

4年前、長時間の派遣の仕事をのりきるため立て続けに、
・エナジードリンク3本
・栄養ドリンク1本
を摂取したところ、

その直後に、
悪寒が走り、手がしびれ、立っているのもつらい状況に。

病院へ駆け込んだところ、
医師からカフェイン中毒と診断されました。

ドリンク剤のボトルには使用量の表示がなく、
3~4本程度なら問題無いと判断して飲みました。

その後エナジードリンクのまとめ飲みはしないようにしているといいますが、
いまだに手放すことは出来ないといいます。

「飲まないと不安になる。飲むと全然違うので。」

真中さんは今でも派遣の仕事を複数掛け持ち、
この日はちらし配りに奮闘。

踏ん張りが必要なときはついつい、手が出てしまい、

「これを飲んでいると歩いても歩いても、疲れなくなります。」と飲み干していました。

夜~深夜もアルバイトは続き、
ビルのメンテナンス。

そして疲れが抜けないと翌朝もまた飲んでしまうそう。

「出来ないことが出来るようになる、
そんな薬という気がする。」

エナジードリンクに入っているカフェインには、
脳の神経細胞を刺激し、集中力を高めたり眠気が無くなる効果があるといいます。

その一方依存性があり、
短時間に過剰に摂取すると重大な健康被害をもたらすことがあります。

カフェイン錠剤で救急搬送された女性

より強い効果を求め、大量に摂取し、
病院へ搬送された女性、大学生の片瀬望さん20歳です。

摂取したのは市販のカフェインの錠剤、
1粒にエナジードリンク2本分のカフェインが含まれています。

もともとはエナジードリンクのヘビーユーザーだったという片瀬さん。

大学受験の勉強中、眠気が取れて集中出来るということで摂取を続け、
やがて段々効かなくなり、そんなときに先輩から進められたのがカフェインの錠剤だったそう。

インターネットにも様々な種類の商品が販売されていて、
海外製のものは安く入手することができます。

パッケージには3~4時間あけ、1日3錠までと記載されているものの、
字も小さく英語だったために気が付かなかったといいます。

錠剤は医薬品であるにもかかわらず、
自分で飲む量を増やしていった片瀬さん。

4時間で6錠を服用したある日、
救急搬送される事態となりました。

片瀬さんによると、
薬というよりは限りなくサプリメントに近い認識だったので、あんなことになるとは本当に驚き怖かったといいます。

日本中毒学会の調査で初めて明らかになったカフェイン中毒の実態。
病院へ搬送された9割が錠剤を接種していたといいます。

しかも致死量と言われる5gを超えるカフェインを摂取していた人が62人
死に至った人が3人いました。

Sponsored Links

自殺・自傷行為でカフェインを過剰摂取

カフェインを摂取した理由は、
深夜や長時間の労働や受験勉強の他に、

自殺や自傷行為のときに使われるケースが少なくないことがわかったそうです。

順天堂大学附属病院・練馬病院の杉田医師によると、
死にたいと言う気持ちが芽生えたときに大量に飲める、手に入ることが、死にたい気持ちを後押ししているかもしれないといいます。

自殺願望からカフェインの過剰摂取をした28歳の女性は、

きっかけは2年間付き合った恋人ととの別れ。
首吊りや飛び降りの勇気はなく、

行き場のない気持ちを抱えたいた時にインターネットで見つけた自殺の手段として、
カフェインの錠剤が紹介されていて、

これなら他の方法に比べ、楽に死ねるかもしれないと、
衝動にかられました。

試しに錠剤を8錠飲んでみたところ、
視界が突然真っ暗になり1日中強い手足のしびれに苦しみました。

本当に耐えられないくらいの症状で、
2度とやりたくないと思うと語っていました。

エナジードリンク危険な摂取量とは?

1本程度では体に影響がないと言われていますが、
(体質により差があり)

成人では、
短時間に1000mg以上の摂取で中毒症状が出ると言われています。

この量はカフェインを含むエナジードリンクで7本以上、
錠剤だと5~10錠。

ですが、カフェインに感受性の強い人の場合、
200mgでも中毒症状が出るケースもあるといいます。

また、お茶やコーヒーについては、
もともと含まれている他の成分によりカフェインの効果が抑えられるといいます。

カフェインの依存性の危険性

薬物依存に詳しい、
国立精神・神経医療研究センター部長の松本俊彦医師によると、

通常コーヒーの美味しさに気がつくのは大人になってからだが、

エナジードリンクは甘さもあり飲みやすく10代が多く摂取、
カフェイン効果を体験する年齢の早期化が心配。

カフェイン摂取による覚醒効果や集中効果は慣れが早く、
慣れを補うために量や頻度が必要となり、

液体ではお腹に溜まるために錠剤へと移行することになるので非常に危険。

カフェインがもたらす心臓や血管に対する毒性は覚醒効果のように慣れがないため、
量が増えれば当然体への負担も増えてくると言います。

プレッシャーや生き辛さからカフェイン摂取

今回取材した加藤ディレクターによると、
仕事の際に抱く不安や周囲からの期待に答えたいというプレッシャーに対応するために、エナジードリンクが必要だという若者がいる。

仕事や学校でも生き辛さを抱える若者の姿が垣間見えたと言います。

今回取材を受けた人からは、
カフェインの過剰摂取をしたことでどれくらい苦しい状態に陥るのかを伝えたいと協力してくれたということです。

過剰摂取に陥ったきっかけは、
殆どの人が1本のエナジードリンクからで、次第にカフェイン摂取がエスカレートするパターンが多いそうです。

また、エナジードリンクにどのような成分が入っているか、
カフェインがどのような飲み物なのかをわかっていない人が多いとも。

エナジードリンクの注意書き

エナジードリンクの缶には、

”お子様、妊娠中または授乳中の方、カフェインに敏感な方にはお勧めしません。
1日1本を目安に”

と書かれていますが、
医薬品ではないため、用法や容量を記載することは義務付けられていません。

カフェイン増強効果に危惧

カフェインの薬理作用の研究を長年行ってきた栗原久教授によると、

エナジードリンクのメーカーがカフェインの増強効果を次々に打ち出していることを危惧。

覚醒剤やコカインのようなアッパーと呼ばれる興奮系の薬物であるカフェイン。

興奮作用が遥かに弱いとされてますが、
最近の研究でカフェインにアルギニンを加えると脳内の興奮作用がより強まるという治験が得られたといいます。

こうした研究結果は新たな商品開発に生かされると見られていて、
興奮作用が高まれば依存性や中毒性が高まる危険性もあるといいます。

エナジードリンク販売会社の葛藤

エナジードリンクを販売する企業の中には説明責任を果たすべきだという動きもあり、
この企業が扱うエナジードリンクには、

お子様や妊娠中の方やカフェインに敏感な方にのみ、注意が呼びかけられています。

それ以外の人達のためにもカフェインのリスクについて注意表記を行うかどうか議論が行われていますが、

それを表記することで売れなくなるという心配も懸念されています。

エナジードリンクの販売に関して統一された基準がない中、
難しい判断を迫られています。

ライズコーポレーション株式会社の白幡英治社長によると、

一方では売りたいし、
一方では打って良いのかという疑問点と両方が葛藤していると。

日本の厚生労働省の対応は?

日本中毒学会が調査結果を報告した7月
厚生労働省は、HP上でカフェインの過剰摂取への注意喚起を行いました。

しかし、内容はあくまでも他の国の摂取基準を紹介するにとどまっています。

NHKの取材に対し、厚生労働省は、
カフェインの制限や規制については検討する予定はない。

個々の嗜好によっても違ってくる部分だと思うので仮にそういった取り組みをするにもデータの裏付けがないと難しいということです。

海外のカフェイン過剰摂取への対応は?

アメリカでは、
粉末状のカフェインを販売する業者に重大な影響をもたらす影響があると警告。

カナダでは、
子どもへのエナジードリンクを販売・試供品配布を禁止。

EUでは
エナジードリンクの表示に規制。

リトアニアでは、
18歳以下へのエナジードリンクの販売を法律で禁止。

スウェーデンでは、
カフェイン入り錠剤の購入は1回30錠までと法律で禁止となっています。

海外を見てみると法律で規制している国もあるというのに、
日本の対応はこれで良いのか心配になります。

エナジードリンク若者・子どもに注意!

若者が集う居酒屋などで、
アルコールとエナジードリンクを混ぜたカクテルなどが提供されることもあるそうですが、

松本医師によると、
依存性という点からもこれは非常に危険。

暴力的になるケースもあるそうです。

子どもにもエナジードリンクが浸透?

番組で意見を募集したところ、
子供たちが気軽に飲んでいるという若年層への広がりを心配する声もあったそうです。

実際に取材でも、
宿帰りや学校帰りに飲む子どもがいたそうです。

甘さがあり飲みやすく、
ジュース感覚で飲めてしまうのも危険ですね。

規制は出来ないのか?

カフェインはエナジードリンクに限らず、お菓子などにも含まれていたり、
すべてのものを規制するのは難しいこと。

ですが、カフェインの錠剤に関しては規制出来るのではないかと、
松本医師はいいます。

確かに錠剤は危険だし、
もっとカフェインの過剰摂取の危険性をアピールするべきですよね。

カフェインは元気の前借り

また、
カフェインを摂取して得られる元気は元気の前借り、
その後には数倍の疲れが襲ってくるということです。

さらにその疲れを取るためにカフェインを摂取するという泥沼に。

何だかまるで覚せい剤のようですね。

徹夜明けでコーヒーを続けて2杯飲んだときに、
激しい動悸に襲われたことがあってびっくりしました。

何かというと不整脈が出るタイプなので、
それからは慎重になってます。

皆さんもカフェインには十分注意しましょうね♪

Sponsored Links