6月13日尼崎市で、
猛毒を持つ危険生物ヒアリが日本国内で発見されたというニュースがありました。

ヒアリという名前は初めて耳にしましたが、
何でもとんでもなく恐ろしい毒を持った攻撃力の強いアリだということです。

今回発見されたヒアリが国内のどこかに侵入している可能性もあるそうですよ。

Nスタでヒアリについて詳しく解説していたので、
記事にまとめました。

7月10日追記しました。

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日本で発見された経緯

5月20日:
中国広州市から貨物線が神戸港に到着。
コンテナは神戸港に陸揚げされた後、25日まで保管。

5月26日:
コンテナの中を確認したところ、
積み荷の中からヒアリの卵や大量の幼虫や成虫を発見!

6月1日、神戸市にコンテナを移動して消毒、死滅させ駆除を完了

6月9日:
兵庫県尼崎市で発見。

6月18日:
神戸のポートアイランド、コンテナ置き場のアスファルトの亀裂部分に群がるヒアリ発見。

6月30日:
名古屋港のコンテナターミナルにて発見、

7月3日:
大阪市の大阪南港で発見。

7月6日:
東京湾の大井埠頭のコンテナ内で1匹発見。

(中国・香港経由の貨物船から陸揚げされたコンテナ内)

6月27日に千葉県君津市で積み荷が降ろされた後返却されたとのこと。
関東地方で発見されたのは初めて。

7月10日:
愛知県春日井市の倉庫内の荷物からアリを1匹を発見。
鑑定を行った結果、今日ヒアリと確認したとの事。

荷物は名古屋港から運ばれたコンテナに詰まれていた荷物から見つかったと言う事で、
環境省や愛知県が倉庫周辺や名古屋港を調査したところ、

名古屋港に返却されたコンテナから11匹、春日井市の倉庫から5匹のアリを確認。

これらのアリはすべて殺虫剤で駆除されたと言う事ですが、
内陸で発見されたのは初めてとのこと。

ヒアリとは?

原産地:南米産 ハチ目 スズメバチ上科 アリ科

漢字で書くと火蟻、
地を這うスズメバチと言われているそうです。

体長は2.5㎜~6㎜ほどで、赤茶色で動きが素早い。

巣:
大型(ドーム型)のアリ塚を作る。
(アリ塚を作る在来種はなし)

アリ塚をつつくと、
一斉にアリが飛び出して来るので危険。

食性:
雑食(トカゲ・樹液・花蜜など)

攻撃性:
毒針を持ち、一度かみつくと何度も猛毒の針で刺すほど攻撃性が高い。

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ヒアリの分布

南米原産のヒアリの分布は環太平洋諸国で急速に拡大しているといいます。

南米のブラジルなどの生息しているヒアリは、

1930年頃:珈琲の積み荷などでアメリカへ渡り、

2001年:オーストラリアで確認

2004年:中国で確認、その後定着。

2017年:日本で発見。

貿易の発展とともに、ヒアリの分布も拡大しています。

Nスタでは、
「ヒアリが悪いわけではなく、
私たちの行う貿易によって移動させられているだけ」だと強調していました。

そうは言っても、
日本に定着されたらとんでもなく恐ろしいですね。

とにかく危険な毒性

毒性:アルカロイド系

スズメバチに匹敵する毒針を持ち、
集団で襲い掛かり、噛みつき何度も刺す攻撃性があるそうです。

症状:
毒針で刺されると、火傷のような激痛が走る他、

発熱・じんましん・呼吸困難などを起こし、
呼吸困難などを伴うアナフィラキシーショックを起こすことがある。

実際に海外では多くの死者が出ていて、
アメリカでは年間8万人が被害にあい、死者は約100人にも上るという事です。

生態系への影響:
・在来種(昆虫・鳥のヒナなど)を脅かす危険。
・ペット・家畜が襲われて死んでしまう事も。
・植物の根を噛み切って枯らしてしまうなど。

強い繁殖力

ヒアリの巣:
1万匹のスーパーコロニーをつくる繁殖力を持ち、
その中には、女王アリが約10匹、

1日2000~3000もの卵を産卵するそうです。

移動距離:
女王アリとオスは飛ぶことが可能で、
風に乗ると20㎞移動することもあるそうです。

なので、一度定着してしまうと、
一気に広がってしまう可能性があるという事です。

駆除は困難をきわめる

アメリカでは、
侵入されたのが1930年頃、
当時は不況だったため対策が後手に回り、
経済損失は5000億円/年
死者は約100人/年

現在行われている対策は、
ノミバエの一種であるゾンビバエを農薬の代わりに散布しています。
ゾンビバエは、ヒアリの体内に卵を産み付け幼虫が首を落とす性質があるということですが、

抗体を持つヒアリも存在するなどで、
完全には駆除できず定着しています。

オーストラリアでは、
侵入は2001年、
専門家チームによる殺虫剤散布をするも侵入地は拡大。

ほぼ根絶しましたが、
7年間かかり、費用は2000億円。

現在の対策は、
上空からヘリコプターで熱感知カメラを使い、
アリ塚の温度の高さをカメラで発見駆除しているそうです。

台湾では、
侵入は2004年、
国際空港に貨物とともに侵入。
初期対応が遅れ、定着。

発見には、探知犬を使い、
空港施設や公園などを、ヒアリのにおいで探し、発見駆除しているそうです。

40~50匹ほどいればわかるということですが、
犬のにおい感知能力はすばらしいですね。

駆除に14億円かけたものの根絶には至らず。
対策は、
「ヒアリ防除センター」を設立。
ヒアリのぬいぐるみを作るなど、
ヒアリを見わける啓蒙活動を行ったところ、

ヒアリを見分ける力がUPし、
発見電話通報のうち8割の人が正解

国立環境研究所の五箇公一氏によると、
「ヒアリだけは絶対に国内に入れてはいけない外来種」
だと言います。

水の上でイカダを作る?洪水で拡散

ヒアリは、水の上で身を寄せ合い、
イカダを作り浮くと言う習性があり、

台湾では、
洪水が起きた時に広範囲に広がってしまった経緯があったそうです。

なんて生命力が強いんでしょうね。

日本で相次いで発見されている理由とは?

ふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎准教授によると、

簡単な理由で、
これまでコンテナを調査していなかったから。

発見される前に入ってきていた可能性もあるし、
輸出する側のヒアリの状況が非常に悪くなっていて、そこから日本へ入ってきている。

例えば大雨が降って巣が水浸しになるとコンテナが避難場所として使われていた可能性もあるということです。

日本での対策は?

環境省は、
今回のコンテナの中身は家電製品、

農作物など植物であれば、
植物防疫所で検疫を受けていたはずだと言います。

今回は家電製品だったので、
検疫などは無く、保管されていた期間はほぼ放置されていたことになり、
水際対策が盲点となっているようです。

五箇公一氏によると、
今後、外来種の侵入を防ぐには、
専門の職員や施設の設置が必要だという事です。

定着を免れることが出来るでしょうか。

7月7日追記:
東京都は、大井埠頭の緊急調査を実施。
わな設置などの対策を摂ると言う事です。

ヒアリの見分け方とは?

Nスタでは、
日本国内に侵入している可能性がゼロではないという事で、
ヒアリに見分け方を解説しました。

外来種のヒアリの特徴は、
体が小さく、体長は2.5㎜~6㎜ほど。
赤茶色で腹部はやや黒っぽい。

在来種のヒメアリの特徴は、
黄色で腹部は黒色。
体長は、1.5㎜~2㎜ほど。

在来種のクロオオアリの特徴は、
体長は1㎝ほどで、黒~灰色。

ただ、専門家でも簡単に見分けるのは難しということです。

在来種のアリでドーム型のアリ塚を作ることはないそうなので、
大型でドーム型のアリ塚があれば、ヒアリである可能性が高いということです。

でも決してつついたり触ったりしないように注意してくださいとの事です。

ヒアリを見つけた時は?

攻撃性の強いアリなので、
巣に近寄っただけで、アリの方から攻撃してくることもあるそうです。

絶対に触ろうとしたりせず、
発見したらすぐに自治体などへ通報すること。

もし刺された時は、
安静にして急激な容態変化が現れたらすぐに病院へ行ってくださいとのことです。

ヒアリの防除対策

環境省によると、
港湾付近でヒアリの侵入が懸念される場合、
ふぃぷろにる成分を腹部市販のアリ用殺虫剤を設置することが望ましいということです。

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